ご挨拶

株式会社ミューラボ(μLab.)はミュー(マイクロ)とラボ(研究室)から名を取り、精密な動作技術を極める事業を展開する会社です。福島大学認定第1号のベンチャー企業であり、技術シーズであるロボットの関節を曲げるための「立体カム機構」とモーターの回転を減速・倍力させる「クラウン減速機」、さらにこれらを組み合わせた装置「小型高精度アクチュエーター」を事業化しております。本機構は、バックラッシュ(がた)がきわめて小さく、小型化、軽量化に成功したことで、医療用小型ロボットハンドや内視鏡、産業用機器、民生機器、さらには廃炉用ロボットなどさまざまな機械への応用を考えております。

さらには、福島大学の研究成果によるシーズと自社開発技術により、ロボットの関節、筋肉、神経等に相当する要素部品を製品化し、広く社会に供給する事で、社会のロボット化を支えていきます。

私自身は、空調衛生設備会社で施工管理を1年、半導体製造会社で製造設備の導入・維持・改良改善を13年、製薬会社で施設管理を1年経験した後、2010年11月1日より福島県磐梯町にある「株式会社アトム」で設計業務を担当・また同日付で福島大学共同研究員となり、「立体カム機構」及び「クラウン減速機」の研究開発に従事してきました。

2012年6月、高橋教授が文部科学省 「平成24年度大学発新産業創出拠点プロジェクト(3年間)」へ応募を検討した際に「3年後に社長になってくれないか」との強い誘いを受け、自分のやりたい精密機械の仕事の機会を得たこと(株式会社アトム)。また、自分の成長できるチャンスを得たこと(福島大学)。さらには会社を興すチャンスを得たことからも家族及びアトム社社長に説明し、理解を得て応募することを決定。2人でタッグを組み2か月間の準備を行い、事業プロモータとなる東北イノベーションキャピタルのデューデリジェンスを突破。更に文部科学省内での厳しい審査を突破し、同年10月に同省の採択を受けました。その後約2年半の実用化に向けての取組を進め、現在に至ります。

私達はまだまだ勉強不足、力不足の会社ですが、一期一会を大切にして、できることから真心を込めて取り組み、積み重ねていくことで、長い目で見てお客様の信頼を得て、満足を高めていきます。どうぞ宜しくお願い致します。

代表取締役社長

伏見 雅英